そう‐ぼう【蒼茫】
[ト・タル][文][形動タリ] 1 見渡すかぎり青々として広いさま。「—たる大海」 2 ほの暗いさま。「—と暮れかけて来た窓ぎわの」〈里見弴・多情仏心〉
び‐ぼう【微茫】
[ト・タル][文][形動タリ]かすかでぼんやりしているさま。「月に淡き銀河一道、—として白く海より海に流れ入る」〈蘆花・不如帰〉
びょう‐ぼう【渺茫】
[ト・タル][文][形動タリ]遠くはるかなさま。広く果てしないさま。「夕の海は—として」〈風葉・恋ざめ〉
ぼう【茫】
[ト・タル][文][形動タリ] 1 広々としているさま。「洞庭湖はただ白く—として空と水の境が無く」〈太宰・竹青〉 2 ぼんやりとしているさま。「その意味—として知るべからざりけり」〈中村訳・西...
ぼう【茫】
[音]ボウ(バウ)(漢) 1 遠くはるかに広がるさま。「茫漠・茫茫・茫洋/蒼茫(そうぼう)・渺茫(びょうぼう)」 2 ぼんやりしてうつろなさま。「茫然」
ぼう‐ぼう【茫茫】
[ト・タル][文][形動タリ] 1 広々としてはるかなさま。「—とした大海原」「—たる砂漠」 2 ぼんやりかすんではっきりしないさま。「—たる記憶」「—と暗路(やみじ)に物を探るごとく」〈露伴・...