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辞書
1 草の葉や花を衣服にすりつけて着色すること。また、そのもの。
2 鎧 (よろい) の胴の付属具。大腿部を守るために、革または鉄を連結して、ふつう五段下りにおどし下げる。下散 (げさん) 。垂れ。
出典:デジタル大辞泉(小学館)
くさずりなが【草摺長】
[形動ナリ]鎧 (よろい) の草摺を長く垂らして着ているさま。「黒糸威 (をどし) の大荒目の鎧の一枚交なるを、—にゆり下し」〈盛衰記・一五〉
くさずりびき【草摺引き】
曽我五郎時致と朝比奈三郎義秀が鎧 (よろい) の草摺を引き合って力比べをした故事。浄瑠璃・歌舞伎などに脚色され、特に歌舞伎舞踊の長唄「正札附根元草摺 (しょうふだつきこんげんくさずり) 」が有名。
出典:青空文庫
・・・わせて、黄金の太刀も草摺も鳴るよ、とばかり、松の梢は颯々と、清水・・・ 泉鏡花「瓜の涙」
・・・畝添いの脛を左右へ、草摺れに、だぶだぶと大魚を揺って、「しいッ、・・・ 泉鏡花「貝の穴に河童の居る事」
・・・竜が、頭を兜に、尾を草摺に敷いて、敵に向う大将軍を飾ったように。・・・ 泉鏡花「紅玉」
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