あら・ぶ【荒ぶ】
[動バ上二] 1 暴れる。荒れる。「—・ぶる蝦夷(えみし)どもを言向(ことむ)け」〈記・中〉 2 気持ちが離れる。疎遠になる。「島の宮上の池なる放ち鳥—・びな行きそ君いまさずとも」〈万・一七二〉
あらぶる‐かみ【荒ぶる神】
[連語]荒々しく乱暴な神。天皇の支配に服さない神。「東の方十二道の—」〈記・中〉
さ・ぶ【荒ぶ】
[動バ上二] 1 あれる。荒涼としたさまになる。「楽浪(ささなみ)の国つ御神のうら—・びて荒れたる都見れば悲しも」〈万・三三〉 2 古くなる。「我が門の板井の清水里遠み人し汲まねば水—・びにけり...
すさ・ぶ【荒ぶ/進ぶ/遊ぶ】
《上代は上二段活用であるが、平安時代ころから四段にも活用するようになった》 [動バ五(四)] 1 気持ちや生活態度にゆとりやうるおいなどがなくなる。とげとげしくなる。荒れる。「心が—・ぶ」 2...