いせ‐の‐はまおぎ【伊勢の浜荻】
1 伊勢の浜辺に生えている荻。「あたら夜を—折り敷きて妹(いも)恋ひしらに見つる月かな」〈千載・羇旅〉 2 《伊勢では「はまおぎ」とよぶところから》葦(あし)のこと。「—名を変へて、よしといふも...
おぎ【荻】
イネ科の多年草。湿地に群生。高さ約2メートルになり、根茎が地中を走り、茎を1本ずつ立てる。葉は長く、幅広く、縁がざらつく。秋、ススキに似た花穂(かすい)を出すが、ススキより大形で銀白色。ねざめぐ...
した‐おぎ【下荻】
オギの下葉。また、他の草木の陰に生えているオギ。「—のなかばは霜に結ぼほれつつ」〈源・夕顔〉
難波(なにわ)の葦(あし)は伊勢(いせ)の浜荻(はまおぎ)
難波で葦と呼ぶ草を伊勢では浜荻と呼ぶ。物の名や、風俗・習慣などは、土地によって違うことのたとえ。
はま‐おぎ【浜荻】
1 浜辺に生える荻。《季 秋》 2 アシの古名。「草の名も所によりてかはるなり難波(なには)の蘆(あし)は伊勢の—」〈菟玖波・雑三〉
ろ‐てき【蘆荻】
アシとオギ。