はま‐すげ【浜菅】
カヤツリグサ科の多年草。海辺や河原に生え、高さ20〜30センチ。葉は堅く、線形。夏から秋、茎の頂に細い苞(ほう)を数枚つけ、その中心から穂を出す。塊根を漢方で香附子(こうぶし)といい、薬用。《季 夏》
ま‐すげ【真菅】
菅(すげ)の美称。「—生(お)ふる山下水に宿る夜は月さへ草の庵(いほり)をぞさす」〈千載・雑上〉
やま‐すが【山菅】
「やますげ1」に同じ。「咲く花はうつろふ時ありあしひきの—の根し長くはありけり」〈万・四四八四〉
やま‐すげ【山菅】
1 山に生えている野生のスゲ。 2 ヤブランの古名。〈和名抄〉
ゆう‐すげ【夕菅】
ススキノキ科の多年草。山野に自生し、高さ約1メートル。葉は線形。初夏、鮮やかな淡黄色のユリに似た花が咲き、夕方開いて翌朝しぼむ。きすげ。《季 夏》
わた‐すげ【綿菅】
カヤツリグサ科の多年草。山間の湿原に群生し、高さ約40センチ。葉は線形。茎は三角柱。5、6月ごろ、茎の先に灰黒色の卵形の花穂をつける。花後、糸状の花被片が伸びて白い毛玉状となる。まゆはきぐさ。す...