いなずま‐びし【稲妻菱】
「稲妻形1」を菱形に描いた文様。また、その紋所。
いれこ‐びし【入れ子菱】
文様の一。菱の中に、それより小さい菱を二重、三重に入れたもの。
おおうち‐びし【大内菱】
1 唐花菱(からはなびし)の一種。凹凸のある花菱。 2 江戸中期、元禄(1688〜1704)のころ流行したヒシの花の形の染め文様。周防の領主大内家の紋がヒシであったところからの名。
かく‐びし【角菱】
かどがたつこと。また、形式ばってわずらわしいこと。「人にすれれば世の中も—なく、高い面(つら)もせずに付き合ひもよくなり」〈洒・居続借金〉
かりがね‐びし【雁金菱】
雁の飛ぶ姿を上下に対にして、ひし形に描いた紋所。また、それが連続した模様。雁菱(かりびし)。
かり‐びし【雁菱】
⇒雁金菱(かりがねびし)
けん‐びし【剣菱】
1 紋所の名。菱形の四隅を剣先の形にとがらせたもの。 2 兵庫県伊丹(いたみ)に産する酒の銘柄。江戸時代には将軍の御膳酒にもなった。剣菱の紋所を商標とする。
さいわい‐びし【幸菱】
文様の一。花菱を組み合わせた繁文(しげもん)で、もとの名は先間菱(さきあいびし)といい、「せんけんびし」と音読もする。近世、縁起をかついで「先間(さきあい)」に「幸」の字を当てたもの。
さんがい‐びし【三蓋菱】
《「三階菱」とも書く》紋所の名。3層に重ねたひし形を図案化したもの。
せんけん‐びし【先間菱/先剣菱】
⇒幸菱(さいわいびし)