はかま‐かずら【袴葛】
マメ科の常緑の蔓植物(つるしょくぶつ)。紀伊半島以西の海岸の森林内に自生。葉は心臓形で先が二つに裂けており、袴の形に似る。初夏、淡黄緑色の花を総状につける。
はすのは‐かずら【蓮の葉葛】
ツヅラフジ科の常緑多年生の蔓植物(つるしょくぶつ)。海岸付近に自生。葉はハスに似て広卵形。雌雄異株。夏から秋、淡緑色の小花をつけ、実は熟すと朱紅色。いぬつづら。やきもちかずら。
はま‐つづら【浜葛】
浜辺に生えるつる草。「駿河の海磯辺(おしへ)に生ふる—汝(いまし)を頼み母に違(たが)ひぬ」〈万・三三五九〉
はりがね‐かずら【針金葛/針金蔓】
ツツジ科の常緑小低木。本州中部以北の針葉樹林内に自生。針金状の茎が地をはい、卵形の小さい葉が互生する。7、8月ごろ、白い壺状の小花が下向きに開き、白い実を結ぶ。
びなん‐かずら【美男葛】
1 サネカズラの別名。《季 秋》 2 1の茎を浸して得た粘液。鬢(びん)つけ油の代用や製紙用ののりとして用いる。美男石(びなんせき)。
びんぼう‐かずら【貧乏葛】
ヤブガラシの別名。
ふうせん‐かずら【風船葛】
ムクロジ科の蔓性(つるせい)の多年草。日本では一年草として観賞用に栽培。葉は複葉。6、7月ごろ、緑白色の小花を開き、実は緑色の大きくて3稜のある風船形となり、ぶら下がる。熱帯・亜熱帯に分布。《季 秋》
ふうとう‐かずら【風藤葛】
コショウ科の常緑の蔓植物(つるしょくぶつ)。暖地の海岸の林に生える。全体に香りがあり、節から気根を出して木にまつわりつく。雌雄異株。初夏、黄色い小花がつく。
ふじ‐かずら【藤葛】
1 藤のつる。ふじつる。 2 藤や葛(くず)など、木本性の蔓(つる)植物の総称。
へくそ‐かずら【屁糞葛】
アカネ科の蔓性(つるせい)の多年草。草やぶに生え、全体に悪臭がある。葉は卵形で先がとがり、対生。夏、筒状で先が5裂した花をつけ、灰白色で内側が赤紫色をしている。実は丸く、黄褐色。やいとばな。さお...