さ‐あん【蓑庵】
京都の大徳寺玉林院にある茶室。江戸中期、寛保2年(1742)に大坂の豪商鴻池了瑛(こうのいけりょうえい)が造立。三畳中板入りの草庵で、表千家7世如心斎宗左の好みによる。
みの【蓑/簑】
茅(かや)・菅(すげ)などの茎や葉、また、わらなどを編んで作った雨具。肩からかけて身に着ける。
みの‐かさ【蓑笠】
蓑と笠。また、それを着用した姿。
みの‐かさご【蓑笠子】
カサゴ目フサカサゴ科の海水魚。岩礁にすみ、全長約30センチ。体は淡紅色に黒褐色の横帯がある。胸びれ・背びれが非常に長く、大きく広げて泳ぐ。背びれのとげに毒をもち、刺されると激しく痛むので、手を触...
みの‐が【蓑蛾】
鱗翅(りんし)目ミノガ科のガの総称。雄は主に黒褐色で翅(はね)をもち、よく飛ぶ。雌は翅が退化して蛆(うじ)状で、成虫になっても蓑の中で過ごし、雄の飛来を待って交尾・産卵する。幼虫はミノムシ。
みの‐がい【蓑貝】
ミノガイ科の二枚貝。海岸の岩石に足糸で固着する。貝殻は卵円形で、殻長約8センチ。殻表は純白で太い放射状の肋(ろく)があり、肋上に鱗片(りんぺん)状の突起が並ぶ。本州中部以南に分布。
みの‐がめ【蓑亀】
甲羅(こうら)に緑藻などが生えて、蓑を着ているように見えるイシガメ。昔から長寿のしるしとされ、文様などに描かれる。
みの‐げ【蓑毛】
1 蓑に編んだ茅(かや)・菅(すげ)などが、毛のように垂れ下がっているもの。 2 サギの首から垂れ下がっている蓑のような羽毛。「すごきかな鴨の川原の朝風に—乱れて鷺立てるめり」〈拾玉集・一〉
みの‐ごい【蓑五位】
ササゴイの別名。
みの‐ごめ【蓑米】
1 イネ科の多年草。湿地や水田に生え、高さ20〜70センチ。葉は細い線形で、5月ごろ穂をつける。小穂は熟すと落ちやすい。むつおれぐさ。 2 イネ科の越年草。水田などに生え、高さ30〜50センチ。...