うきよ‐ござ【浮世茣蓙】
石畳のような模様を織り出したござ。夏、敷き布団の上敷きに用いた。近世前期に流行。
き‐ござ【着茣蓙】
夏に、旅行者や登山者などが、日光・雨露を防ぐために身につけて用いたござ。《季 夏》「粟の草取るや—に風もなく/温亭」
ご‐ざ【茣蓙/蓙】
《「御座むしろ」の略。また、御座に敷くむしろの意からという》藺草(いぐさ)の茎で編んだ敷物。うすべり。 [補説]「蓙」は国字。
てしま‐ござ【豊島茣蓙】
摂津国豊島郡に産した藺(い)ござ。酒樽(さかだる)を包んだり、雨具に用いたりした。てしまむしろ。としまむしろ。
ね‐ござ【寝茣蓙】
敷いて寝るのに用いるござ。《季 夏》
はな‐ござ【花茣蓙】
いろいろな色に染めた藺(い)で花模様などを織り出したござ。無地に捺染(なっせん)を施したものもある。はなむしろ。《季 夏》「—にやまひおもりてゐると知らず/万太郎」
ひよく‐ござ【比翼茣蓙】
並んで寝られるように寝ござを2枚並べて縫い合わせたもの。
ぼん‐ござ【盆茣蓙】
丁半ばくちで、壺をふせる所に敷くござ。