かずら【葛/蔓】
つる草の総称。
つら【蔓】
つる(蔓)の古名。「定めなくなるなる瓜の—見ても立ちやよりこむこまのすき者」〈拾遺・雑下〉
つる【蔓】
1 植物の茎で、それ自体では立たず、長く伸びて他の物に巻きついたりよじ登ったりするもの。また、ブドウなどの巻きひげ。 2 眼鏡の耳にかける部分。 3 てがかり。てづる。「なにか金の—を見つけたの...
つるあし‐るい【蔓脚類】
甲殻綱蔓脚亜綱の節足動物の総称。すべて海産。フジツボ・エボシガイ・カメノテ・フクロムシなどが含まれ、殻から蔓状の脚を出す。まんきゃくるい。
まんきゃく‐るい【蔓脚類】
⇒つるあしるい
つる‐あずき【蔓小豆】
マメ科の蔓性の一年草。夏、黄色い花を開く。小豆より莢(さや)・種子が細く、食用。古く中国から渡来し栽培された。蟹眼(かにのめ)。
つる‐ありどおし【蔓蟻通】
アカネ科の蔓性の常緑多年草。山地の林下にみられ、アリドオシに似るが、茎は蔓状。初夏、白い花が2個並んで咲く。
つる‐うし【蔓牛】
中国地方で改良された優良な系統の和牛の呼称。江戸時代末期から近親交配による系統の維持・固定が行われ、資質・発育・繁殖などで優れた特性をもつ系統が蔓(つる)と呼ばれた。
つる‐うめもどき【蔓梅擬】
ニシキギ科の蔓性の落葉低木。山野にみられ、葉は楕円形で、互生。雌雄異株で、5月ごろ、黄緑色の小花をつける。実は丸く、熟すと三つに裂け、黄赤色の種子を露出する。つるもどき。《季 秋》
つる‐かこそう【蔓夏枯草】
シソ科の多年草。丘陵地に生え、高さ10〜30センチ。茎は四角柱で毛が密に生える。夏、淡紫色の唇形花を数個輪生し、花後、茎の基部から地上をはう枝を出す。