はん【藩】
1 江戸時代、大名が支配した領域およびその統治機構。「長州—」 2 明治元年(1868)維新政府が旧幕府領に府・県を置いたのに対し、旧大名領をさす公称。
はん【藩】
[常用漢字] [音]ハン(漢) 1 まがき。垣根。「藩屏(はんぺい)・藩籬(はんり)」 2 垣根のように王室を守る諸侯。「藩翰(はんかん)」 3 江戸時代、大名の領地や統治機構。「藩士・藩主/小...
はん‐い【藩医】
江戸時代、藩に仕えた医者。
はん‐おう【藩王】
インド帝国にあった。大小の藩王国の君主。ヒンズー系はマハラジャ・ラージャ・タークルなどと、ムスリム系はナワーブ・ワーリーなどの尊称で呼ばれた。
はんおう‐こく【藩王国】
インド帝国で、英国に従属しつつ一定の自治・主権を認められた土着の封建領国。18世紀、ムガル帝国衰退期に勃興した地方領主が起源で、大小565か国が存在した。1947年、インド・パキスタンの分離独立...
はん‐かん【藩翰】
《「藩」は垣根、「翰」は柱の意。「詩経」大雅・板による》地方を鎮め、王室の守りとなる国家の重臣。転じて、諸侯。藩屏(はんぺい)。藩籬(はんり)。
はんかんぷ【藩翰譜】
江戸中期の歴史書。13巻。新井白石著。元禄15年(1702)成立。慶長5年(1600)から80年間の、諸大名337家の由来と事績を集録し、系図をつけたもの。
はん‐がく【藩学】
⇒藩校
はん‐こう【藩侯】
藩主。大名。
はん‐こう【藩校/藩黌】
江戸時代、藩が藩士の子弟教育のために設立・経営した学校。儒学教育を主としたが、時には、洋学・医学の教育も行った。明治維新後、大半は廃止された。藩学。