つる‐も【蔓藻】
ツルモ科の褐藻。太さ数ミリ、長さ1〜4メートルの中空のひも状で、岩に着生する。食用。
とりげ‐も【鳥毛藻】
イバラモ科の沈水性の一年草。池沼や水田中に生え、二また状に分枝し、葉は糸状。7〜9月、雌花と雄花をつける。
ながれ‐も【流れ藻】
海面付近に浮かんで漂流する海藻や海草。日本周辺ではホンダワラ類が多く、海流に乗って移動し、魚類の産卵場や稚魚の隠れ場所としても利用される。
なのりそ【莫告藻/神馬藻】
ホンダワラの古名。和歌では「な告(の)りそ」の意に掛けて用いられたり、「名告る」を導く序詞を構成したりする。なのりそも。「海(わた)の底沖つ玉藻の—の花妹と我(あれ)とここにありと—の花」〈万・...
なのりそ‐も【莫告藻】
「なのりそ」に同じ。「浜藻を号(なづ)けて—と謂へり」〈允恭紀〉
なびき‐も【靡き藻】
水の流れや波などになびく藻。「紫の名高の浦の—の心は妹に寄りにしものを」〈万・二七八〇〉
ねんじゅ‐も【念珠藻】
ネンジュモ科の藍藻(らんそう)の総称。約1ミリの細胞が糸状につながって寒天質に包まれ、数珠(じゅず)を思わせる。淡水中に生育するものが多く、カワゴロモなど食用とされるものもある。じゅずも。
はっしゅうぶんそう【八洲文藻】
徳川斉昭編纂(へんさん)による叢書(そうしょ)。天保7年(1836)から天保14年(1843)にかけて成立。前編25巻、後編87巻、目録2巻、全114冊からなる。小山田与清などが撰に携わった。
はま‐も【浜藻】
1 浜にある藻。浜辺に打ち寄せられた藻。 2 ホンダワラの別名。
ばいか‐も【梅花藻】
キンポウゲ科の多年草。沼などに生え、長さ約50センチ。葉は水中にあり、糸状に細く裂けている。夏、長い柄を伸ばし、水面上に梅に似た白い花を開く。岡山県では食用にし、宇多芹(うだぜり)とよぶ。うめばちも。