せみ‐の‐ぬけがら【蝉の抜け殻/蝉の脱け殻】
1 蝉が幼虫から成虫になる際の、脱皮したあとの殻。《季 夏》 2 中身がなく、外側だけが残ったもののたとえ。
せみ‐の‐は【蝉の羽】
1 襲(かさね)の色目の名。表は檜皮(ひわだ)、裏は青。 2 蝉の翅(はね)。「—よりも軽げなる直衣(なほし)」〈枕・三三〉 3 蝉の翅のような薄い着物や布。せみのはごろも。「—もたちかへてける...
せみ‐の‐はごろも【蝉の羽衣】
「蝉の羽(は)3」に同じ。「一重なる—夏はなほ薄しといへどあつくぞありける」〈後拾遺・夏〉
せみのは‐づき【蝉の羽月】
陰暦6月の異称。薄物を着始める時季であるところからいう。
せみ‐ぶえ【蝉笛】
土製の蝉を上につけた丁字形の竹製の笛。吹くと蝉の鳴き声のような音を出す。
せみ‐ほうぼう【蝉魴鮄】
カサゴ目セミホウボウ科の海水魚。全長約35センチ。体はホウボウに似るが、胸びれは大きく長い。体色は黄赤色で斑点がある。本州中部以南の海の表層にすむ。
せみ‐もと【蝉本】
1 「蝉(せみ)2」に同じ。「雨に濡れて、—つまりて下らず」〈義経記・四〉 2 旗竿(はたざお)の上部の称。「—白くしたる青竹の旗竿あり」〈太平記・一一〉
せみ‐やどりが【蝉寄生蛾/蝉宿蛾】
鱗翅(りんし)目セミヤドリガ科の昆虫。小形のガで、翅(はね)は黒褐色。木の幹に産卵し、幼虫はヒグラシ・ツクツクボウシなどに外部寄生して白色の蝋(ろう)を分泌する。成熟すると草間におりてさなぎになる。
せん【蝉】
[人名用漢字] [音]セン(漢) [訓]せみ 〈セン〉 1 昆虫の名。セミ。「蝉蛻(せんぜい)/寒蝉・秋蝉」 2 連なって美しい。「蝉鬢(せんびん)」 〈せみ(ぜみ)〉「蝉時雨(せみしぐれ)...
せん‐ぎん【蝉吟】
セミが鳴くこと。また、その声。