うご‐めか・す【蠢かす】
[動サ五(四)]うごめくようにする。「鼻を—・す」
うご‐め・く【蠢く】
[動カ五(四)]虫がはうように絶えずもぞもぞ動く。蠢動(しゅんどう)する。「蛆虫(うじむし)が—・く」「暗黒街に—・く者たち」
おご‐め・く【蠢く】
[動カ四]ぴくぴく動く。うごめく。「鼻のほど—・きて言ふは」〈徒然・七三〉 [補説]仮名遣いは「おごめく」か「をごめく」か不明。
しゅん【蠢】
[音]シュン(呉)(漢) [訓]うごめく 虫がうごめく。「蠢動」
しゅん‐ぐ【蠢愚】
[名・形動]無知で愚かなこと。また、そのさま。「我心身の働を拡て達す可きの目的を達せざるものはこれを—と云う可きなり」〈福沢・学問のすゝめ〉
しゅん‐しゅん【蠢蠢】
[ト・タル][文][形動タリ] 1 虫などがうごめくさま。「—として御玉杓子(おたまじゃくし)の如く動いて居たものは」〈漱石・趣味の遺伝〉 2 おろかで無知なさま。また、そうした人が秩序なく動き...
しゅん‐じ【蠢爾】
[ト・タル][文][形動タリ]小さな虫がうごめくさま。転じて、取るに足りない者たちがうようよと集まり騒ぐさま。「実に—たる野獣の域を脱却し」〈秋水・社会主義神髄〉
しゅん‐どう【蠢動】
[名](スル) 1 虫などがうごめくこと。また、物がもぞもぞ動くこと。「全く人間も他の動物と同様に…地上で—してるんだね」〈葉山・海に生くる人々〉 2 つまらないもの、力のないものなどが騒ぎ動く...
むく‐め・く【蠢く】
[動カ四]虫などがむくむくと動く。また、虫のようにうごめく。「蓑虫のやうにてや—・き参らむ」〈宇津保・楼上上〉
をご‐め・く【蠢く】
[動カ四]⇒おごめく