くさわけ‐ごろも【草分け衣】
草深い所を分けて行くときに着る着物。また、旅衣。「狩人の—ほしもあへず秋のさが野のよもの白露」〈玉葉・秋上〉
くすり‐とり【薬取り】
1 薬草などの薬の材料を採取すること。また、その人。 2 医者へ薬を取りに行くこと。また、その人。
くだり【下り/降り】
1 上から下へ、高いところから低いところへ移動すること。また、その道や流れ。「急な—が続く」「川—」⇔上(のぼ)り。 2 鉄道の路線や道路で、各線区ごとの起点から終点への方向。また、その方向に走...
くだり‐ぶね【下り船】
1 川を下っていく船。 2 江戸時代、上方(かみがた)から地方へ行く船。「—の船頭宿願して、順風をこふ」〈咄・醒睡笑・六〉 3 伏見から大坂へ下る乗り合いの三十石船。「伏見の京橋に至りけるに、…...
くだり‐やな【下り梁】
下り鮎(あゆ)を捕らえるために仕掛ける梁。《季 秋》「行く秋のところどころや—/蕪村」
くだり‐ゆ・く【下り行く】
[動カ五(四)] 1 坂道などを下っていく。また、都から地方へ行く。 2 世の中が末となっていく。おとろえていく。「—・く運は誰が導きの薄命道」〈一葉・やみ夜〉
くだ・る【下る/降る】
[動ラ五(四)] 1 上から下へ、高いところから低いところへ移る。⇔のぼる。 ㋐下方へ向かって移動する。おりる。「坂を—・る」 ㋑川下の方へ進む。「船で川を—・る」 2 ㋐中央から地方へ行く。「...
口(くち)を過(す)ご・す
1 生計を立てる。口を糊(のり)する。「親子四人の—・して行くばかりも容易でない」〈小杉天外・初すがた〉 2 余計なことをしゃべる。「弁説にまかせ—・しける乞食」〈咄・露がはなし・五〉
くに‐いり【国入り】
[名](スル) 1 大名が自分の領地に赴くこと。また、武士が主君の領地に行くこと。入国。 2 (多く「お国入り」の形で)有名人などが自分の故郷に帰ること。
くのえ‐こう【薫衣香/薫香】
衣服にたきしめるための薫物(たきもの)。沈香(じんこう)・白檀(びゃくだん)・丁字香(ちょうじこう)・麝香(じゃこう)などを練り合わせたもの。くぬえこう。くえんこう。《季 夏》「松風にさめて行く...