まい‐ひめ【舞姫】
《古くは「まいびめ」か》 1 舞を舞う女性。踊り子。ダンサー。 2 五節(ごせち)の舞に出る少女。「五節は二十日に参る。侍従の宰相に、—の装束などつかはす」〈紫式部日記〉 [補説]書名別項。→舞姫
まえ‐しりえ【前後】
前方と後方。また、勝負事などで、右方と左方。「上の女房—と装束き分けたり」〈源・絵合〉
まま‐に【儘に/随に】
[連語]《名詞「まま」+格助詞「に」》 1 …のとおりに。…にまかせて。「感じた—描く」「気の向く—旅をする」 2 …につれて。…とともに。「日が暮れゆく—気温が下がってくる」 3 …ので。…た...
み‐うちき【御袿/御打ち着】
天皇が装束を着用または着かえること。一説に、天皇の髪を整えること。「上は—の人召して」〈源・紅葉賀〉
みず‐かぶり【水被り】
宮城県登米(とめ)市北部、米川地区で毎年2月に行われる火伏せの祭り。顔に煤(すす)を塗り身体に注連縄(しめなわ)を巻いた男らが、水を浴びながら町をねり歩く。見物人は装束の藁(わら)を引き抜き、各...
みず‐ごろも【水衣】
能装束の一。単(ひとえ)の広袖で衽(おくみ)のある上衣。僧侶や尉(じょう)・姥(うば)・男・女・子方などに広く用いる。
むか‐ばき【行縢/行騰】
遠行の外出・旅行・狩猟の際に両足の覆いとした布帛(ふはく)や毛皮の類。中世の武士は騎馬遠行の際の必需品とし、シカの皮を正式として腰から足先までを覆う長いものを着用した。現在も流鏑馬(やぶさめ)の...
むね‐あて【胸当て】
1 衣服の汚れを防ぐために胸に当てる布。胸掛け。 2 胸のあたりをおおう鎧(よろい)。 3 江戸時代、火事装束の一。胸を保護するもの。
むね‐の‐まもり【胸の守り】
江戸時代、貴人の婚礼のとき、花嫁が白装束の上から胸に掛けて夫婦和合の印とした守り札。
めし‐か・える【召(し)替える】
[動ア下一][文]めしか・ふ[ハ下二]貴人が衣服を着がえたり、乗り物を乗りかえたりする。「装束を—・える」