しょう【裳】
[人名用漢字] [音]ショウ(シャウ)(漢) [訓]も もすそ 〈ショウ〉下半身に着るスカート状の衣類。「衣裳・霓裳(げいしょう)」 〈も〉「裳裾(もすそ)/玉裳(たまも)」
チマ【裳】
《(朝鮮語)》朝鮮民族の女性用民族服で、胸からくるぶしまでの長さの巻きスカート。チョゴリ(短い上着)とともに用いる。→朝鮮服
も【裳】
1 古代、腰から下にまとった衣服の総称。 2 律令制の男子の礼服で、表袴(うえのはかま)の上につけたもの。 3 平安時代以後の女房の装束で、表着(うわぎ)や袿(うちき)の上に、腰部から下の後方だ...
も‐ぎ【裳着】
主に平安時代、公家の女子が成人したしるしに初めて裳をつける儀式。結婚前の12、3歳ごろ、吉日を選んで行った。着裳(ちゃくも)。
も‐こし【裳階/裳層】
仏堂・仏塔などの軒下壁面に取り付けた庇(ひさし)状の構造物。法隆寺金堂や五重塔の初層、薬師寺三重塔の各層などにみられる。雨打(ゆた)。裳階(しょうかい)。
も‐すそ【裳裾】
裳のすそ。衣服のすそ。
も‐ぬけ【蛻/裳脱け/藻抜け】
蝉(せみ)や蛇が脱皮すること。また、そのぬけがら。 [補説]「藻抜け」は当て字。
も‐の‐こし【裳の腰】
裳の紐(ひも)。裳の腰に付いている飾りの紐。大腰・小腰・引腰(ひきごし)・懸帯(かけおび)など。「萌黄(もえぎ)の—」〈栄花・歌合〉
も‐ひき【裳引き】
《「もびき」とも》裳の裾をひきずること。「いかならむ日の時にかも我妹子(わぎもこ)が—の姿朝に日(け)に見む」〈万・二八九七〉