さいぎょう‐かずき【西行被き】
「富士見西行」の中の絵姿のように、笠をあみだにかぶること。あみだかぶり。→富士見西行「竹笠を—に、雪打ち払ひ」〈浮・織留・二〉
さいぎょうかでん【西行花伝】
辻邦生の歴史小説。平安時代から鎌倉時代にかけて活躍した歌人、西行を描く。平成7年(1995)刊行。同年、第31回谷崎潤一郎賞受賞。
さいぎょうざくら【西行桜】
謡曲。三番目・四番目物。世阿弥作。庵(いおり)へ桜を見に集まる人々を嫌う西行の詠歌を桜の精が非難し、春の宵を惜しみつつ舞をまう。 地歌・箏曲(そうきょく)。菊崎検校作曲。手事物(てごともの)...
さいぎょう‐だに【西行谷】
三重県伊勢市にある谷。下を五十鈴川(いすずがわ)が流れている。西行が庵を結んだと伝えられる。
さいぎょうものがたりえまき【西行物語絵巻】
西行の事跡・逸話を描いた絵巻。伝土佐経隆筆の鎌倉中期の作。大和絵の一典型とされる。