てん‐ぴょう【覘標】
陸地測量の際、選定地点に遠くから見えるように設ける目標。3本または4本の木材を角錐状に合わせたもの。
のぞか・す【覗かす/覘かす】
[動サ五(四)]「のぞかせる」に同じ。「白い歯を—・して笑う」 [動サ下二]「のぞかせる」の文語形。
のぞか・せる【覗かせる/覘かせる】
[動サ下一][文]のぞか・す[サ下二] 1 物の一部分が外から見えるようにする。ちょっと現し出す。「袖口からシャツを—・せる」「月が顔を—・せる」 2 相撲で、相手の脇に浅く差す。「右を—・せる」
のぞき【覗き/覘き】
1 のぞくこと。また、のぞく人。 2 「覗き絡繰り」の略。
のぞき‐あな【覗き穴】
のぞいて見るための穴。
のぞき‐いろ【覗き色】
《藍瓶(あいがめ)にちょっと浸けた意》染物の用語で、きわめて淡い藍色。瓶覗(かめのぞ)き。
のぞき‐からくり【覗き絡繰り/覗き機関】
大きな箱の中に数枚の絵を入れておき、この絵を順次にひもによって転換させ、箱の前方の眼鏡からのぞかせる装置。覗き眼鏡。→眼鏡絵
のぞき‐がき【覗き垣】
葭(よし)または萩(はぎ)を用いて編み、中央の部分にすかしを設けた垣。
のぞきこへいじ【覘き小平次】
京極夏彦の長編小説。平成14年(2002)刊。「江戸怪談」シリーズの第2作で、山東京伝の読本(よみほん)「復讐奇談安積沼」を下敷きにした作品。平成15年(2003)、第16回山本周五郎賞受賞。
のぞき‐こ・む【覗き込む】
[動マ五(四)]顔を近づけたり首をつき出したりして、中をのぞく。「滝壺(たきつぼ)を—・む」