かん‐さ【奸詐/姦詐】
うそや計略で人を陥れようとすること。わるだくみ。「懶慢(らんまん)、欺偽(さぎ)、—なるを以て」〈中村訳・西国立志編〉
き‐さ【詭詐】
うそをつくこと。偽ること。譎詐(きっさ)。「才変じて佞猾(ねいかつ)となり智移りて—となり」〈西周・明六雑誌一二〉
きっ‐さ【譎詐】
《「けっさ(譎詐)」の慣用読み》いつわり。うそ。「然許(さばかり)の残刻と—とを擅(ほしいまま)にして」〈紅葉・金色夜叉〉
ぎ‐さ【欺詐】
うそをつくこと。あざむくこと。「真理少なければ—多からざるを得ず」〈福沢・学問のすゝめ〉
けっ‐さ【譎詐】
いつわりあざむくこと。譎詭(けっき)。「—百端の心術の人」〈藤村・夜明け前〉
けん‐さ【権詐】
権謀と詐術。人を欺くはかりごと。
こう‐さ【巧詐】
巧みにあざむくこと。
さ【詐】
[常用漢字] [音]サ(漢) [訓]いつわる あざむく うそをいう。だます。「詐欺・詐取・詐称/奸詐(かんさ)」
へん‐さ【騙詐】
かたりだますこと。「—百出人を殺し財を奪うも」〈田口・日本開化小史〉