かたらい【語らい】
1 互いの気持ちや考えを話し合うこと。「親子の—」 2 男女が契りを交わすこと。また、情交。「二人が之れほどの—とは知らずに、…嫁にやったは悪かった」〈左千夫・野菊の墓〉 3 説得して仲間に引き...
かたらい‐ぐさ【語らひ種】
話のたね。かたりぐさ。「万代(よろづよ)の—といまだ見ぬ人にも告げむ」〈万・四〇〇〇〉
かたらい‐つ・く【語らひ付く】
[動カ四]語り合って親しくなる。むつまじくなる。「その御局の人によく—・き給ひて」〈栄花・さまざまの喜び〉 [動カ下二] 1 親しく語り合って事を託す。依頼する。「故大納言の…—・け給へる心...
かたらい‐と・る【語らひ取る】
[動ラ四]説得して味方にする。手なずける。「この家の次郎を—・りて、うち連れて来たり」〈源・玉鬘〉
かたらい‐びと【語らひ人】
親しく話し合う相手。「琴(きん)をぞなつかしき—と思へる」〈源・末摘花〉
かたら・う【語らう】
[動ワ五(ハ四)]《動詞「かた(語)る」の未然形+反復継続の助動詞「ふ」から》 1 話し合う。むつまじく語り合う。「友と—・うひととき」 2 説得して味方にする。仲間に引き入れる。「浪士等数百名...
かたら‐く【語らく】
《動詞「かた(語)る」のク語法》語ること(には)。「吾妹児(わぎもこ)に告(の)りて—しましくは家に帰りて」〈万・一七四〇〉
かたり【語り】
1 語ること。また、その話。 2 記録映画やラジオ・テレビのドラマなどで、筋や場面を説明・解説すること。ナレーション。 3 能で、事件や由緒などを節がなくて抑揚の少ない、多くは散文調の詞(ことば...
かたり‐あい【語り間】
能の間(あい)狂言の一。中入りの間に、狂言方がワキの質問に対して故事来歴などを語るもの。また、その役。居語りと立ち語りがある。
かたり‐あ・う【語り合う】
[動ワ五(ハ四)]互いに話をする。語らう。「友と国際情勢を—・う」