はくちょうしょじょ‐せつわ【白鳥処女説話】
白鳥が処女に化して地上に降り、人間の男に衣を取られて結婚するという筋の説話。特に女性の処女性を白鳥で象徴する。類型は世界的に分布し、日本の羽衣(はごろも)伝説や昔話「鶴女房(つるにょうぼう)」も...
はごろも‐でんせつ【羽衣伝説】
日本の伝説の一。天下った天女が水浴中に羽衣を男に奪われて天に帰れず、しばらくその妻となって暮らすうちに羽衣を取り返して天に戻るという話。→白鳥処女説話
はたご‐うま【旅籠馬】
旅籠3を背負って運ぶ馬。「—や皮籠(かはご)馬など来着きたり」〈古本説話集・下〉
はちかずき【鉢かづき】
御伽草子23編の一。2巻。作者未詳。室町時代の成立とされる。母の臨終に鉢を頭にかぶせられた娘が継母のために家を追われるが、その鉢によって幸せになる話。継母説話に長谷観音の霊験譚(たん)を絡ませたもの。
バーグ‐せっくつ【バーグ石窟】
《Bagh Caves》インド中央部、マディヤプラデシュ州の町バーグにある仏教石窟寺院群。ビンディア山脈南麓の斜面に位置する。6世紀頃に造られた九つの石窟からなる。仏教説話を描いた美しいテンペラ...
パンチャタントラ【(梵)Pañcatantra】
《5巻の書の意》古代インドのサンスクリット語の説話集。5編からなり、3世紀ごろ成立。バラモンのビシュヌシャルマンが寓話に託して、三人の王子に、王侯・大臣に必要な政治・処世・倫理について教えるもの。
ひかり‐かがや・く【光り輝く】
[動カ五(四)]《中世まで「ひかりかかやく」》光を放って輝く。きらきらと光る。また、輝くばかりに美しく見える。「太陽が—・く」「めでたく—・く娘を」〈古本説話集・上〉
ひつじぐさ【莠句冊】
読本。都賀庭鐘作。天明6年(1786)刊。「水滸伝」などの中国の説話に日本の伝承を絡めて翻案した奇談集。
ヒトーパデーシャ【(梵)Hitopadeśa】
《有益な教訓の意》古代インドの説話集「パンチャタントラ」の異本の一。10世紀ごろ、ナーラーヤナ編。原本の5編を4編に改編し、独自の説話も追加されている。
開(ひら)け胡麻(ごま)
アラビアの説話「アリババと四十人の盗賊」で、盗賊団の宝をかくした洞窟(どうくつ)の扉(とびら)を開ける呪文(じゅもん)。