てん【諂】
[音]テン(呉)(漢) [訓]へつらう 気に入られようと人にこびる。「諂諛(てんゆ)/讒諂(ざんてん)」
てん‐あ【諂阿】
へつらうこと。おもねること。阿諛(あゆ)。
てん‐こう【諂巧】
たくみにこびへつらうこと。
てん‐ごく【諂曲】
[名・形動ナリ]自分の気持ちをまげて人にこびへつらうこと。また、そのさま。「我を、あるが中に、ざえなく心—なりと、かくいふ、はづかしきこと」〈大鏡・道長下〉
てん‐しょう【諂笑】
追従(ついしょう)笑いをすること。「脅肩—を以て職と為し」〈服部誠一・東京新繁昌記〉
てん‐び【諂媚】
こびへつらうこと。人の気に入るように振る舞うこと。
てん‐ゆ【諂諛】
[名](スル)へつらうこと。阿諛(あゆ)。「天朝を蔑視し醜夷に—し」〈条野有人・近世紀聞〉
へつらい【諂い/諛い】
へつらうこと。おべっか。追従(ついしょう)。
へつら・う【諂う/諛う】
[動ワ五(ハ四)]人の気に入るように振る舞う。また、お世辞を言う。おもねる。追従(ついしょう)する。「上司に—・う」