えんゆう‐さんたい【円融三諦】
天台宗で、空・仮(け)・中の三諦は独立した真理ではなく、それぞれが他の二諦を含んで三者が相互にとけ合っていること。
くう‐たい【空諦】
天台宗で説く三諦(さんだい)の一。一切のものはすべて空で、実体がないと説くもの。
く‐たい【苦諦】
仏語。四諦(したい)の一。この世界は苦しみを本質としているという真理。
け‐たい【仮諦】
仏語。天台宗で説く三諦(さんだい)の一。すべてのものは実体がなく、因縁によって仮に生じて存在しているということ。
さん‐だい【三諦】
《「さんたい」とも》仏語。天台宗で、実相の真理を明かすものとして考えられた空・仮(け)・中の三つの真理。すべての存在は空無なものであるとする空諦、すべての事象は因縁によって存在する仮のものとする...
し‐しょうたい【四聖諦】
⇒四諦(したい)
し‐たい【四諦】
《「諦」は真理の意》仏語。迷いと悟りの両方にわたって因と果とを明らかにした四つの真理。苦諦・集諦(じったい)・滅諦・道諦。この世はすべて苦であること、その苦の因は煩悩(ぼんのう)であること、その...
しんぞく‐にたい【真俗二諦】
仏語。真諦と俗諦。浄土真宗では、仏法を真諦、王法を俗諦として相依(そうえ)相資の関係にあるとする。
しん‐たい【真諦】
1 仏語。絶対不変の真理。究極の真実。第一義諦。勝義諦。⇔俗諦(ぞくたい)。 2 「しんてい(真諦)1」に同じ。「文学の—に触れるもの」〈寅彦・科学と文学〉
しん‐てい【真諦】
1 事物や思想の根本にあるもの。本質をとらえた極致。「ルネサンス絵画の—」「幽玄の—」 2 ⇒しんたい(真諦)1