あさ‐うたい【朝謡】
朝、謡曲をうたうこと。
うたい【謡】
《動詞「うた(歌)う」の連用形から》能の詞章。また、これに節をつけて謡うこと。観世・宝生・金春(こんぱる)・金剛・喜多などの流儀がある。謡曲。
かど‐うたい【門謡】
人家の門口に立って、歌をうたい、物ごいをすること。また、その人。「貧しければ、せん方なくて—」〈浮・伝来記・六〉
か‐よう【歌謡】
1 流行歌・民謡・童謡・俗謡などの総称。 2 韻文形式の文学作品中、特に音楽性を伴うもの。神楽歌・催馬楽(さいばら)・今様・宴曲・小歌などがある。「古代—」 3 歌い物のほか、語り物をも含む韻文...
きき‐かよう【記紀歌謡】
古事記・日本書紀に記載されている歌謡。重複分を除くと約190首で、上代人の日常生活全般を素材とし、明るく素朴で民謡的要素が強い。歌体は片歌(かたうた)から長歌までさまざまだが、定型・五七調はまだ...
きょうげん‐うたい【狂言謡】
狂言中でうたわれる歌謡。特定の狂言にうたわれるもの、独立した小曲で諸狂言に用いられるものなどがある。
きょうげん‐こうたい【狂言小謡】
狂言謡の一種。主として本狂言の酒宴の場で、酌に立つときにうたう短い謡。謡曲の一節からとったものが多い。
こ‐うたい【小謡】
謡曲中の短い一節を、謡うために特に抜き出したもの。祝賀・送別・追善・宴席の余興など、場に応じたものを謡う。
こくみん‐かよう【国民歌謡】
ラジオによる健全な歌の普及運動で、大阪中央放送局の奥屋熊郎の提案により、昭和11年(1936)から同16年まで全国に放送された歌。「椰子(やし)の実」「春の唄(うた)」など。
乞食(こじき)の朝謡(あさうたい)
乞食は暇なので、朝から謡をうたう意。乞食は普通の人よりかえって気楽な生活をしていることのたとえ。