ざん【讒】
他人を陥れるために事実でない悪口を言うこと。讒言。「—にあう」
ざん【讒】
[音]ザン(呉) [訓]そしる 告げ口をする。そしる。「讒言・讒訴・讒謗(ざんぼう)」
ざん‐かん【讒陥】
[名](スル)告げ口をして、人を不利な立場に追いやること。「英仏の為めに—せられ、炎熱万里の沙漠に放謫せらる」〈東海散士・佳人之奇遇〉
ざん‐き【讒毀】
[名](スル)悪口を言い、人をきずつけること。「思うに人の僕を—する者ある可し」〈織田訳・花柳春話〉
ざん‐げん【讒言】
[名](スル)事実を曲げたり、ありもしない事柄を作り上げたりして、その人のことを目上の人に悪く言うこと。「—されて不遇の身となる」
ざん‐こう【讒口】
「讒言(ざんげん)」に同じ。
ざん‐こう【讒構】
無い事をこしらえた告げ口をして、人をおとしいれること。「必定何者かの—と存じ」〈逍遥・桐一葉〉
ざん‐しゃ【讒者】
讒言をする者。人をおとしいれようとして、事実に反する悪口を言う者。
ざん‐しん【讒心】
讒言して人をおとしいれようとする心。
ざん‐しん【讒臣】
讒言して主君におもねる臣下。