たに‐けい【谷啓】
[1932〜2010]俳優・ミュージシャン・コメディアン。東京の生まれ。本名、渡部泰雄。コミックバンド「ハナ肇(はじめ)とクレージーキャッツ」のメンバーとしてテレビ番組「シャボン玉ホリデー」など...
たに‐こう【谷行】
修験者が峰入りのとき、同行者の中に生じた病人を、掟(おきて)によって谷間へ突き落として行ったこと。
たにこう【谷行】
謡曲。四番目・五番目物。山伏の帥(そつ)の阿闍梨(あじゃり)一行とともに峰入りした松若は、途中風邪にかかって谷行に処せられるが、山伏たちの祈祷(きとう)により伎楽鬼神が現れて蘇生させる。
たに‐こうしゅう【谷甲州】
[1951〜 ]小説家。兵庫の生まれ。本名、谷本秀喜。青年海外協力隊としてネパール在勤中に作家デビュー。航空宇宙軍史シリーズなどのSFのほか、山岳小説シリーズもある。「火星鉄道一九」「終わりなき...
たにざき【谷崎】
姓氏の一。 [補説]「谷崎」姓の人物谷崎潤一郎(たにざきじゅんいちろう)谷崎精二(たにざきせいじ)
たにざき‐じゅんいちろう【谷崎潤一郎】
[1886〜1965]小説家。東京の生まれ。精二の兄。第二次「新思潮」同人。「刺青(しせい)」などで永井荷風に認められ、耽美的作風に新しい境地を開く。関西移住後は、古典的な日本美に傾倒し、独自の...
たにざきじゅんいちろう‐しょう【谷崎潤一郎賞】
谷崎潤一郎を記念して昭和40年(1965)に創設された文学賞。年に1回、優れた文学作品に対して贈られる。第1回受賞作品は小島信夫の「抱擁家族」。谷崎賞。
たにざき‐せいじ【谷崎精二】
[1890〜1971]小説家・英文学者。東京の生まれ。潤一郎の弟。はじめ文芸同人雑誌「奇蹟」に、のち「早稲田文学」に作品を発表する。小説に「離合」「地に頰つけて」など。また、ポーの翻訳なども手がけた。
たにざきぶんがくとこうていのよくぼう【谷崎文学と肯定の欲望】
河野多恵子の評論。昭和51年(1976)刊。第28回読売文学賞受賞。
たに‐じちゅう【谷時中】
[1599〜1650]江戸初期の儒学者。土佐の人。名は素有。僧名、慈沖。一時、仏門に入ったが、還俗。南村梅軒に学び、南学派(土佐の朱子学派)を隆盛にした。門人に野中兼山・山崎闇斎らがいる。著「素...