つら‐ぬき【貫き/頰貫】
1 毛皮製の浅沓(あさぐつ)。袋状に作り、縁に貫緒(ぬきお)を通して、足の甲の上で引き締めて結ぶところからいう。武士・犬飼い・猟師などが用いた。つなぬき。 2 雨や雪の日に用いた皮革製のくつ。
とっ‐かん【突貫】
[名](スル) 1 つきとおすこと。つらぬきとおすこと。 2 短期間で一気にしあげること。「昼夜兼行の—工事」 3 ときの声をあげて、敵陣へ突き進むこと。吶喊(とっかん)。「敵陣めがけて—する」
どう‐ぬき【胴貫】
建物の腰の部分に位置する貫(ぬき)。
ぬき【貫】
柱と柱、束(つか)と束の間を横に貫いてつなぐ材。位置により頭貫(かしらぬき)・内法貫(うちのりぬき)・地貫(じぬき)などとよぶ。貫木(ぬきぎ)。「—を渡す」
ねり‐ぬき【練貫/練緯】
1 縦糸に生糸、横糸に練り糸を用いた平織りの絹織物。練り。 2 「練貫酒」の略。
はしら‐ぬき【柱貫】
柱の頭部を横に貫く材。頭貫(かしらぬき)。
はだか‐いっかん【裸一貫】
自分のからだ以外、資本となるものを何も持たないこと。「—から財を築く」
はだか‐ひゃっかん【裸百貫】
無一文でも、百貫文の値打ちがあるということ。多く、男をほめていう語。「男は—と申す。気落ちなされな」〈浮・色三味線・一〉
ひ‐ぬき【樋貫/飛貫】
1 頭貫(かしらぬき)と内法貫(うちのりぬき)との間に入れる貫。鳥居の島木の下の貫など。 2 神明造りの棟の障泥板(あおりいた)を水平に貫いている貫。
ひゃっ‐かん【百貫】
[名] 1 1貫の100倍の重さ。また、非常に目方の重いこと。 2 銭1貫の100倍。また、非常に価値あるもののたとえ。「男は裸が—」〈浮・五人女・一〉 [副]はるかに。ずっと。「使ひつけた...