あつ【軋】
[音]アツ(漢) [訓]きしる きしむ 車輪などがこすれあって音をたてる。「軋轢(あつれき)」
あつ‐れき【軋轢】
《車輪がきしる意から》仲が悪くなること。「—を生じる」
きしま・す【軋ます】
[動サ五(四)]「軋ませる」に同じ。「座っているいすを—・す」 [動サ下二]「きしませる」の文語形。
きしま・せる【軋ませる】
[動サ下一][文]きしま・す[サ下二] 1 きしむような音を出させる。「車体を—・せる」「ベッドを—・せる」 2 気をもませる。じらす。「—・せずと話しや」〈浄・栬狩剣本地〉
きしみ【軋み】
1 きしむこと。また、その音。「階段の—」 2 相争うこと。「両者間に—が生じる」
きしみ‐あ・う【軋み合う】
[動ワ五(ハ四)]対立して互いに争う。張り合う。「世の中が今のように激しく—・わない時分であった」〈谷崎・刺青〉
きし・む【軋む】
[動マ五(四)]物と物とがすれ合って、きしきし、みしみしなどと音を立てる。「床が—・む」「雨戸が—・んであけにくい」
きし‐め・く【軋めく】
[動カ五(四)]物と物とがすれ合って、きしむような音がする。きしきしいう。きしむ。「荷車の—・く音」
きしり【軋り】
1 きしること。また、その音。 2 人と人との間の争い。軋轢(あつれき)。
きしり‐あ・う【軋り合う】
[動ワ五(ハ四)]堅い物が互いに強くこすれ合って音を立てる。「荷車の車輪と心棒とが—・う」