て‐ぐるま【手車/輦/輦車】
1 人の手で押し、または引く小形の車。物を運ぶのに使う。 2 土砂などを運ぶ、2本の柄のついた手押しの一輪車。 3 自家用の人力車。「—へ乗って、立派な玄関のある家をこしらえるに相違ない」〈漱石...
てぐるま‐の‐せんじ【輦の宣旨】
牛車(ぎっしゃ)の通行を禁じた皇居の内郭で、手車5に乗ることを許可する宣旨。東宮・親王・内親王・女御(にょうご)・大臣などのうち、特定の者に賜った。
れん【輦】
「輦輿(れんよ)」に同じ。
れん【輦】
[音]レン(呉)(漢) [訓]てぐるま 1 人が引く車。てぐるま。「輦轂(れんこく)・輦車・輦輿(れんよ)」 2 天子の乗る車。「輦道/玉輦・発輦・鳳輦(ほうれん)」
れん‐か【輦下】
天子のひざもと。輦轂(れんこく)の下。「—の騒擾(そうじょう)をしずめ」〈藤村・夜明け前〉
れん‐こく【輦轂】
1 輦(てぐるま)の轂(こしき)。 2 天子の乗り物。
れんこく‐の‐もと【輦轂の下】
天子のおひざもと。皇居のある地。首都。輦下(れんか)。
れん‐しゃ【輦車】
《「れんじゃ」とも》轅(ながえ)を腰の辺に当て、人の手で引く車。東宮・皇族、また勅許を得た重臣の乗り物。てぐるま。こしぐるま。
れん‐だい【輦台/蓮台】
江戸時代、川を渡る客を乗せた台。ふつう、板に2本の担い棒をつけたもので、4人でかついだ。また、大名・貴人を駕籠(かご)のまま乗せるものは大高欄といい、2、30人でかついだ。
れんだい‐わたし【輦台渡し】
旅客を輦台に乗せて川を渡すこと。江戸時代、大井川などで行われた。