こく【轂】
車のこしき。車轂。「—相撃ちては砕けぬべきをも覚えざるは」〈紅葉・金色夜叉〉
こく【轂】
[音]コク(呉)(漢) [訓]こしき 車輪の軸を受ける部分。こしき。「轂下(こっか)・轂撃(こくげき)/輦轂(れんこく)」
こく‐げき【轂撃】
《車の轂(こしき)と轂とがぶつかり合う意》車馬の通行がきわめて多いこと。人が多く、こみあうこと。「肩摩(けんま)—の光景」〈花袋・蒲団〉
こしき【轂】
牛車(ぎっしゃ)などの車の輪の中央の太い部分で、放射状に差し込まれた輻(や)の集まっている所。その中心に車軸が通っている。
こっ‐か【轂下】
《輦轂(れんこく)の下(もと)の意から》天子のひざもと。宮城のある地。帝都。首都。輦下(れんか)。