いずも‐ぐつわ【出雲轡】
くつわの一。鏡板(かがみいた)の部分を十字形に彫り透かしたもの。十文字轡。名は、平安末期、出雲守宗介の創案によるからとも、出雲国で作られたからともいう。
かがみ‐ぐつわ【鏡轡】
鏡板(かがみいた)の部分を鏡のように円形にし、彫り透かしを入れないでつくった轡。
かな‐ぐつわ【金轡】
金属製のくつわ。
ぎょうよう‐ぐつわ【杏葉轡】
轡の一。立聞(たちぎき)に続く鏡の部分を杏の葉にかたどったもの。木の葉銜(ばみ)。
くつ‐わ【轡/銜/鑣】
1 《口輪の意》手綱(たづな)をつけるため、馬の口にかませる金具。くつばみ。くくみ。「—をとる」 2 手綱。 3 紋所の名。円形の中に十字を置く。轡の鏡の部分の形をかたどったもの。 4 遊女屋。...
このは‐ぐつわ【木の葉轡】
くつわの一。立聞(たちぎき)から馬銜(はみ)に続く鏡の形状を木の葉のようにこしらえたもの。杏葉轡(ぎょうようぐつわ)。木の葉銜(ばみ)。
さか‐ぐつわ【逆轡】
左右を逆にしてはめた、馬のくつわ。
さる‐ぐつわ【猿轡】
声を立てさせないように、口にかませ、首の後ろで結んでおくもの。布などを用いる。「—をかませる」
しろ‐ぐつわ【白轡】
磨き込んで白く光っている轡。「白葦毛(しらあしげ)なる老馬に、かがみ鞍置き、—はげ」〈平家・九〉
じゅうじ‐ぐつわ【十字轡】
⇒十文字轡(じゅうもんじぐつわ)