しん‐き【辛気】
[名・形動]面倒であること。また、はっきりしなくていらいらすること。気が重くなること。また、そのさま。「—な人」「—な話」
辛気(しんき)が湧(わ)・く
じれったくて我慢できなくなる。「辛気の湧くほどうらやましい」〈浄・淀鯉〉
しんき‐くさ・い【辛気臭い】
[形][文]しんきくさ・し[ク]思うようにならず、いらいらするさま。また、気がめいるさま。「単調で—・い仕事」「—・い口調で話す」
しんき‐なき【辛気泣き】
じれったくて泣くこと。「これほど思ひ合うた仲、なぜに婦夫(めをと)になられぬと、—にぞ泣きゐたる」〈浄・歌念仏〉
しんき‐やせ【辛気痩せ】
いらいらして、やせること。「その仲のよさ隠れなく、聞いて羨(うらや)む—」〈浄・松風村雨〉
しんき‐やみ【辛気病み】
異常に物事を気にしたり、心配したりすること。また、その人。
しん‐きん【辛勤】
苦労してつとめること。また、つらいつとめ。「セーベ諸名士の—は其内政回復の時に於て」〈竜渓・経国美談〉
しん‐く【辛苦】
[名](スル)《古くは「しんぐ」》つらく苦しい思いをすること。また、その苦しみ。「—して子供を育て上げる」「艱難(かんなん)—」「粒々(りゅうりゅう)—」
しん‐さん【辛酸】
つらい目や苦しい思い。
辛酸(しんさん)を嘗(な)・める
苦しく、つらい目にあう。「早くに両親を失って世の—・める」