い・する【委する】
[動サ変][文]ゐ・す[サ変] 1 まかせる。委任する。「処理は会長に—・する」 2 かまわないで、そのままにしておき、成り行きにまかせる。「わが身を運命に—・する」 3 捨てる。「栄光を泥土に...
いちれん‐たくしょう【一蓮托生】
1 仏語。死後、極楽の同じ蓮華の上に生まれること。 2 結果はどうなろうと、行動や運命をともにすること。「死ぬも生きるも全員—だ」
いと【糸】
1 天然、または人造の繊維を細長く引きのばしてよりをかけたもの。織物糸・縫い糸・編み物糸など。「—をつむぐ」 2 細長く1のようになっているもの。「クモの—」 3 琴または三味線などの弦楽器の弦...
いのち【命】
1 生物が生きていくためのもとの力となるもの。生命。「—にかかわる病気」「—をとりとめる」「—ある限り」 2 生きている間。生涯。一生。「短い—を終える」 3 寿命。「—が延びる」 4 最も大切...
いん‐ごう【因業】
[名・形動] 1 仏語。何らかの結果を生む原因になる行為。また、因と業。 2 《前世の悪業が原因で招いた性格や運命の意から》 ㋐頑固で思いやりのないこと。また、そのさま。「—なやり方で借金を取り...
いん‐ねん【因縁】
《「いんえん」の連声(れんじょう)》 1 仏語。物事が生じる直接の力である因と、それを助ける間接の条件である縁。すべての物事はこの二つの働きによって起こると説く。 2 前世から定まった運命。宿命...
いんねん‐ずく【因縁尽く】
因縁から生じた、避けられない運命。
ウォイツェック【(ドイツ)Woyzeck】
ビュヒナーによる未完の戯曲。1836年に執筆され、1879年に出版。初演は1913年。小心ものの兵士がたどる悲劇的な運命を描く。ベルクによるオペラ化作品の原作として有名になった。
うみなり【海鳴】
津村節子の長編歴史小説。江戸時代の佐渡鉱山を舞台に、遊女と貧しい人足の恋と運命を描く。同人誌「文学者」に昭和39年(1964)から昭和40年(1965)にかけて連載。単行本は昭和40年(1965...
う‐ゆう【烏有】
《烏(いずく)んぞ有らんや、の意》全くないこと。何も存在しないこと。「妄人は妄を恣(ほしいまま)にして、空中に楼閣を築き…—の談を為(つく)る」〈露伴・運命〉