つつ・む【慎む】
[動マ四]《「包む」と同語源》 1 気がねする。遠慮する。「人目も今は—・み給はず泣き給ふ」〈竹取〉 2 気後れする。「例いとよく書く人も、あぢきなうみな—・まれて」〈枕・二三〉
つと‐いり【衝突入り/突入り】
陰暦7月16日に限り、自由に他人の家の室内まで入りこんで、その家の妻女や秘蔵の器物などを遠慮なく見るのを許された習俗。伊勢の宇治山田地方で行われたものが有名。《季 秋》「—や知る人にあふ拍子ぬけ...
て‐ばなし【手放し】
1 手を放すこと。「自転車に—で乗る」 2 手をかけないで放っておくこと。批判・制限・条件などを加えないこと。「教育は—ではできない」「—では喜べない」「—の楽観主義」 3 遠慮や気兼ねをしない...
手盛(ても)り八杯(はちはい)
自分で食べ物を盛って、遠慮なくたくさん食べること。
遠(とお)き慮(おもんぱか)りなければ必(かなら)ず近(ちか)き憂(うれ)いあり
《「論語」衛霊公から》遠い将来のことまで考えずに目先のことばかり考えていると、近いうちに必ず困ったことが起こる。遠慮なければ近憂あり。
所(ところ)を置(お)・く
遠慮する。はばかる。「この世には我に所置き給ふべし」〈大鏡・時平〉
所(ところ)を去(さ)・る
1 その場所を避けて他に移る。「つれづれなるもの、所去りたる物忌み」〈枕・一三九〉 2 遠慮する。「所避(さ)り聞こえ給ふ御心深く」〈源・横笛〉
と‐ほう【途方/十方】
1 多くの方向。向かう方向。「—を失へる敵どもを」〈太平記・一〇〉 2 てだて。方法。手段。「年よって子を先だて、—があるまい」〈浄・丹波与作〉 3 すじみち。道理。「遠慮を忘れ—なくて、言ふま...
どし‐どし
[副] 1 物事が引き続いて起こったり、行われたりするさま。どんどん。「仕事を—(と)かたづける」「家を—取り毀(こわ)させてしまったので」〈太宰・右大臣実朝〉 2 遠慮なく行うさま。「—(と)...
土足(どそく)で踏(ふ)み込(こ)・む
他人の私事や領分に、無遠慮に立ち入ろうとすることのたとえ。「家庭の事情に—・む」