はる【遥】
[形動ナリ]遠くまで眺望が開けているさま。はるか。多く「目もはるに」の形で「芽も張る」の意にかけて用いている。「紫の色濃き時は目も—に野なる草木ぞわかれざりける」〈伊勢・四一〉
はる‐か【遥か】
[形動][文][ナリ] 1 距離が遠く隔たっているさま。「富士山を—に望む」 2 年月が長く隔たっているさま。「—な昔」 3 違いのはなはだしいさま。「こちらのほうが—によい」 4 うとましく...
はるかなるこいびとによす【遥かなる恋人に寄す】
《原題、(ドイツ)An die ferne Geliebte》ベートーベンの連作歌曲集。1816年作曲。全6曲。歌詞はアロイス=ヤイテレスの詩に基づく。
はる‐け・し【遥けし】
[形ク]空間的、時間的、心理的に遠くはなれている。「ほととぎす鳴く音—・し里遠みかも」〈万・三九八八〉 「もろこしも夢に見しかば近かりき思はぬなかぞ—・かりける」〈古今・恋五〉
はる‐ばる【遥遥】
[副] 1 遠く離れているさま。遠くから、または遠くへ物事の及ぶさま。はるかに。「—(と)展望が開ける」「—(と)海を渡ってくる」 2 程度がかけ離れているさま。はるかに。「その顔色は世上の若...
はろ‐け・し【遥けし】
[形ク]「はるけし」の音変化。
はろ‐ばろ【遥遥】
[副]《古くは「はろはろ」》「はるばる」に同じ。「神々しいまでに美しい—とした稜線」〈井上靖・比良のシャクナゲ〉 「難波潟漕ぎ出(づ)る舟の—に別れ来ぬれど忘れかねつも」〈万・三一七一〉
よう【遥〔遙〕】
[人名用漢字] [音]ヨウ(エウ)(呉)(漢) [訓]はるか 1 はるかに遠い。「遥遠・遥拝」 2 さまよう。ぶらつく。「逍遥(しょうよう)」 [名のり]すみ・とお・のぶ・のり・はる・みち
よう‐えん【遥遠】
[名・形動]はるかでとおいこと。また、そのさま。「其位置の相異なる—なれば」〈織田訳・花柳春話〉
よう‐じゅ【遥授】
⇒遥任(ようにん)