えり‐い・ず【選り出づ】
[動ダ下二]選び出す。えり分けて取り出す。えりだす。「御供に、慕ひ聞こゆる限りは、また—・で給へり」〈源・須磨〉
えり‐うち【選り討ち】
強い敵を選んで討ち取ること。「さては渡辺のしたしいやつばらこそ候ふらめ。—なんどもし候ふべきに」〈平家・四〉
えり‐ぎらい【選り嫌い】
《「えりきらい」とも》好きなものだけを選び取り、嫌いなものを捨てること。えりごのみ。「善の悪のと—をするがものも無(ね)いてのう」〈木下尚江・良人の自白〉
えり‐くず【選り屑】
選び取ったあとの残り物。よりくず。よりのこり。「かかる—にミネルワの唇いかで触れんや」〈鴎外・うたかたの記〉
えり‐ごのみ【選り好み】
[名](スル)自分の好きなものだけを選び取ること。よりごのみ。えりぎらい。「—が激しい人」「—しないで誰とでもつきあう」
えり‐すぐり【選りすぐり】
よいものの中から、さらに選び抜かれたもの。よりすぐり。「—の選手が競う大会」
えり‐すぐ・る【選りすぐる】
[動ラ五(四)]よいものの中から、さらによいものを選び抜く。よりすぐる。「優秀な人材を—・る」
えり‐と・る【選り取る】
[動ラ五(四)]《「えりどる」とも》「選び取る」に同じ。よりどる。「妙に—・って揃えたもんだな」〈鏡花・婦系図〉
えり‐どり【選り取り】
好きなものを選び取ること。よりどり。
えり‐ぬき【選り抜き】
多くのものの中から選び出すこと。また、選び出されたもの。粒より。よりぬき。「—の品物」