さと‐ずみ【里住み】
1 「里居(さとい)」に同じ。→内(うち)住み「源氏の君は、上の常に召しまつはせば、心安く—もえし給はず」〈源・桐壺〉 2 出家の意志を持ちながら、果たさずにいること。「人に言ひさまたげられて、...
さと‐だいり【里内裏】
内裏の外に、一時仮に設けられた御所。多くは外戚の摂関家の邸宅を充てた。現在の京都御所も里内裏の一。里御所。今内裏。
さとち‐さとやま【里地里山】
集落と、その周辺にある農地・ため池・管理されている山や森林などからなる地域。人の手が入ることによって生態系のつりあいが保たれているのが特徴で、農林資源の供給や文化の継承、生物多様性などの点から重...
さと‐どなり【里隣】
隣り合っている家々。近所。近隣。「このいさかひを見るとて、—の人、市(いち)をなして聞きければ」〈宇治拾遺・一〇〉
さと‐ながれ【里流れ】
里子がそのまま里親の子となること。また、その子。
さと‐なまり【里訛り】
江戸時代、遊里で遊女の使った独特の言葉づかい。郭詞(くるわことば)。里言葉。
さと‐な・れる【里馴れる】
[動ラ下一][文]さとな・る[ラ下二] 1 鳥獣が人里になれる。「イノシシが—・れる」 2 遊里の風習になれ親しむ。「はや—・れて吹く風に憂さを晴らして居る所へ」〈浄・忠臣蔵〉
さと‐ぬし【里主】
1 薩摩(さつま)藩支配下の琉球の王国時代にみられた身分制度で、大名・士・百姓の3階級のうち、士の上層部にあったもの。 2 琉球王のそば近くに仕えた若者。さとのし。
さと‐の‐し【里之子】
「里主(さとぬし)2」に同じ。「すべて美童を—と称す」〈読・弓張月・前〉
さと‐ばな・る【里離る】
[動ラ下二]人里から離れる。「今はいと—・れ、心すごくて、海士(あま)の家だに稀に」〈源・須磨〉