毫釐(ごうり)の差(さ)は千里(せんり)の謬(あやま)り
《「礼記」経解から》少しの違いがついには大きな違いを生じるということ。わずかな違いが大きな誤りをもたらすこと。
ごりむ‐ちゅう【五里霧中】
《後漢の張楷が道術によって5里にわたる霧を起こしたという「後漢書」張楷伝の故事から》方向を失うこと。物事の判断がつかなくて、どうしていいか迷うこと。 [補説]「五里夢中」と書くのは誤り。
酒屋(さかや)へ三里(さんり)豆腐屋(とうふや)へ二里(にり)
日用品を買うにも遠くに行かねばならない辺鄙(へんぴ)な土地のたとえ。
囁(ささや)き千里(せんり)
内緒話がすぐに遠くまで伝わり広がること。ささやき八丁。こそこそ三里。
さと【里】
1 (「郷」とも書く)山中や田園地帯などで、人家が集まって小集落をなしている所。ひとざと。むらざと。村落。「山から—へ下る」 2 (「郷」とも書く)都に対して、田舎。また、ふるさと。在所。「—の...
さと‐い【里居】
女官など宮仕えの人が、宮中を退出して自宅に帰っていること。里さがり。里住み。「などか、—は久しくしつるぞ」〈源・玉鬘〉
さと‐いぬ【里犬】
家に飼われている犬。
さと‐いも【里芋】
サトイモ科の多年草。茎はほとんど伸びず、葉は高さ約1メートルの柄をもち、大きい卵円形。夏にまれに花が咲き、淡黄色の細長い仏炎苞(ぶつえんほう)で包まれた雄花と雌花をつける。球茎と葉柄を食用にする...
さと‐うつり【里移り】
引っ越し。転居。家(や)移り。「子孫どもに家の具足ども負ほせ持たせて、おのれも持ちて、手まどひして—しぬ」〈宇治拾遺・二〉
さと‐うみ【里海】
適度に人の手が加わることによって自然環境が保たれ、かつ生産性が高められている海岸部。里山の概念を海に当てはめたもの。→里山