はりのき‐とうげ【針ノ木峠】
長野・富山の県境、飛騨山脈北部の針ノ木岳と蓮華(れんげ)岳との鞍部にある峠。海抜2541メートル。信濃に越中から塩・魚を運んだ要所。
針(はり)の先(さき)で突(つ)いたほど
ほんのわずかな程度であることのたとえ。「—にも恩義を感じない」
はり‐の‐みみ【針の耳】
「針の穴」に同じ。
はり‐の‐むしろ【針の筵】
《針を植えた敷物の意から》一時も心の休まらない、つらい場所や境遇のたとえ。「—に座る気持ち」
はり‐の‐やま【針の山】
地獄にあるという、針の植えてある山。罪人を追い込んで苦しめる所。転じて、苦痛に責めさいなまれる場所のたとえ。
はり‐ばこ【針箱】
裁縫用具を入れる箱。裁縫箱。
はり‐ふぐ【針河豚】
ハリセンボンの別名。
はり‐ぶき【針蕗】
ウコギ科の落葉小低木。深山に生え、高さ約70センチ。葉は手のひら状に裂けて、さらにぎざぎざがある。茎・葉にとげをもつ。夏、緑がかった白い小花を円錐状につけ、実は赤く熟す。
はり‐ぶくろ【針袋】
針を入れて持ち歩くための袋。「—帯び続けながら里ごとに」〈万・四一三〇〉
針(はり)ほどの事(こと)を棒(ぼう)ほどに言(い)う
小さいことを大げさに言うたとえ。針小棒大。