あい‐ぎん【間銀】
手数料。周旋料。口銭(こうせん)。間銭(あいせん)。「毎年の暮れに借入(かしい)れの肝煎(きもい)りして、この—を取り」〈浮・胸算用・四〉
あく‐ぎん【悪銀】
多量の銅を混ぜた品質の悪い銀貨。また、偽金(にせがね)。わるがね。「三匁五分の豆板—」〈浮・永代蔵・五〉
あずけ‐ぎん【預け銀】
江戸時代、いつでも返済の請求ができるという契約で貸した金。あずけがね。「売り掛け—に損すること」〈浮・敗毒散・一〉
アルキル‐すいぎん【アルキル水銀】
水銀のアルキル化合物。メチル水銀やエチル水銀など。水銀中毒の原因物質となる。
あんせい‐きんぎん【安政金銀】
江戸幕府が主として安政年間に鋳造・発行した金銀貨の総称。金貨には小判・二分金・一分金、銀貨には丁銀・豆板銀・一分銀・二朱銀・一朱銀がある。
いた‐がね【板金/板銀】
1 薄くのばした金属の板。ばんきん。 2 金銀を板のように薄くのばしたもの。近世初期から、貨幣として用いられることがあった。ばんきん。
いちぶ‐ぎん【一分銀】
江戸後期の銀貨の一。長方形で、4枚で小判1枚(1両)と換えた。明治初年にも鋳造された。
いっしゅ‐ぎん【一朱銀】
江戸時代の銀貨の一。形は長方形。1両の16分の1にあたる。文政一朱銀・嘉永一朱銀など。→両3
いぶし‐ぎん【燻し銀】
1 いぶしをかけた銀。つやのない灰色になる。また、そのような色。 2 見た目の華やかさはないが実力や魅力があるもの。「ベテラン俳優の—の演技」
いわみ‐ぎん【石見銀】
江戸時代、石見銀山で運上銀として鋳造していたふぞろいの灰吹き銀。