きょ【鋸】
[人名用漢字] [音]キョ(漢) [訓]のこぎり 大工道具、また、刑具の一。のこぎり。のこ。「鋸歯/刀鋸」 [難読]大鋸屑(おがくず)
きょ‐し【鋸歯】
1 のこぎりの歯。 2 植物の葉の縁にある、ぎざぎざの切れ込み。
きょし‐もん【鋸歯文】
のこぎりの歯の形をした文様。弥生時代から古墳時代にかけての土器・銅鐸(どうたく)・銅鏡、古墳の壁画、また飛鳥・奈良時代の瓦などにみられる。
きょ‐せつ【鋸屑】
1 おがくず。 2 おがくずが出るように、言葉がよどみなく出ることのたとえ。
のこ【鋸】
「のこぎり」の略。「糸—」
のこ‐ぎり【鋸】
木材のほか金属・石などを切るのに用いる、薄い鋼板の縁に歯形を刻んで柄をつけた工具。木材の繊維に沿って切るものを縦挽き鋸(のこ)、横断して切るものを横挽き鋸といい、用途により畔挽き鋸・竹挽き鋸・糸...
のこぎり‐あきない【鋸商ひ】
《鋸が、押すと引くとの両方で切るところから》どっちに転んでも利益を得るように商売すること。駆け引きをたくみにして利益を得ること。また、その商人。「さす手引く手に油断なく、—にして」〈浮・永代蔵・四〉
のこぎり‐かみきり【鋸天牛】
カミキリムシ科の昆虫。体は赤褐色または黒褐色で鈍い光沢があり、雄の触角は鋸状。夜行性で灯火に集まる。幼虫は杉・ヒノキなどの倒木に食い入る。
のこぎり‐がま【鋸鎌】
刃に鋸のような歯のついた鎌。麦刈りなどに用いる。
のこぎり‐くず【鋸屑】
鋸で材木などを切るときに出る屑。おがくず。のこくず。