あずま‐にしき【東錦】
1 金魚の一品種。オランダシシガシラとキャリコ出目金の雑種で、体形は前者に、体色は後者に似る。 2 アズマニシキガイの別名。
あや‐にしき【綾錦】
1 綾と錦。 2 美しい衣服や紅葉などをたとえていう語。「—をまとった秋の山々」 3 コノハノリ科の紅藻。本州中部以南の静かな海の岩上にみられ、扇形に広がり、水中では白っぽい藍緑色、乾くと鮮紅色...
いと‐にしき【糸錦】
1 数種の色糸で文様を織り出した織物。女帯地などに用いる。近世初期に中国から伝来。主産地は、京都・桐生。 2 《組糸で皮を連ねてつづるところから》毛皮で作った衣。皮衣(かわごろも)。
内(うち)裸(はだか)でも外(そと)錦(にしき)
内実はいかに苦しくても、世間体は飾らなければならないことのたとえ。
うんげん‐にしき【繧繝錦】
繧繝による彩色の間に花・鳥・菱(ひし)などの文様を配置した錦。畳・茵(しとね)などの敷物のへり、表具の装飾に用いる。
えぞ‐にしき【蝦夷錦】
《蝦夷地を経て伝えられたところから》中国産の錦。赤地・紺地または緑地に金糸・銀糸などで、雲竜(うんりょう)の文様を織り出したもの。今は京都の西陣でも作り、袈裟(けさ)地、装飾用に使う。えぞでにしき。
おぐるま‐にしき【小車錦】
牛車(ぎっしゃ)の形を織り出した錦。黄色地に黒糸または黒地に黄糸で織り出す。
から‐にしき【唐錦】
[名]唐織りの錦。 [枕]布に関する意から、「た(裁)つ」「お(織)る」などにかかる。「—たたまく惜しきものにぞありける」〈古今・雑上〉
昨日(きのう)のつづれ今日(きょう)の錦(にしき)
昨日までみすぼらしい身なりをしていた者が、今日はりっぱな服装をしていること。栄枯盛衰の激しいことのたとえ。
きん【錦】
[常用漢字] [音]キン(漢) [訓]にしき 1 金色の糸で美しい模様を織りなした絹織物。にしき。「錦衣・錦旗・錦繍(きんしゅう)」 2 にしきのような。美しい。「錦鶏・錦秋・錦地(きんち)・錦...