えんか‐すず【塩化錫】
1 塩化錫(Ⅱ)。錫を濃塩酸に溶かして得られる無色の結晶。還元剤・媒染剤に使用。化学式SnCl2 塩化第一錫。 2 塩化錫(Ⅳ)。錫に塩素を反応させて作る無色の液体。媒染剤・縮合剤・有機錫化合物...
か‐しゃく【掛錫/挂錫】
《錫杖(しゃくじょう)を僧堂の壁に掛ける意》行脚の禅僧が、僧堂に滞在し修行すること。転じて、僧堂に籍をおいて修行すること。掛搭(かた)。→飛錫(ひしゃく)
け‐しゃく【掛錫/挂錫】
修行僧が行脚(あんぎゃ)の途中で他の寺にとどまること。かしゃく。
さ‐すず【砂錫】
砂鉱床に産する錫石。錫石を含む鉱脈や岩石が風化され、流水や波の作用で運ばれるときに、重い錫石が集中して堆積(たいせき)したもの。錫の原料鉱石。
さんか‐すず【酸化錫】
錫の酸化物。酸化錫(Ⅱ)(酸化第一錫)SnOは黒色粉末。酸化錫(Ⅳ)(酸化第二錫)SnO2は白色粉末。いずれも水に溶けにくい。天然には錫石として産出し、乳白ガラス・エナメルの製造などに使用。
しゃく【錫】
「錫杖(しゃくじょう)」の略。
しゃく【錫】
[人名用漢字] [音]シャク(呉) [訓]すず 1 金属の一。すず。「錫石」 2 僧の杖。「錫杖(しゃくじょう)/挂錫(かしゃく)・巡錫」 [難読]錫蘭(セイロン)
じゅん‐しゃく【巡錫】
[名](スル)《錫杖(しゃくじょう)を持って巡行する意》僧が、各地をめぐり歩いて教えを広めること。「—して説法を続ける」
すず【錫】
炭素族元素の一。単体は銀白色の金属光沢を有し、延性・展性に富む。天然に錫石などとして産する。鉄板にめっきをしてブリキに、また錫箔(はく)・合金材料・はんだなどに利用。元素記号Sn 原子番号50。...
ちゅう‐しゃく【駐錫】
《錫杖(しゃくじょう)をとどめる意》行脚中の僧が寺などに滞在すること。掛錫(かしゃく)。