いん‐やく【印鑰/印鎰】
1 印判。印(いん)。 2 印判と鍵(かぎ)。 ㋐官府の長官の印と諸司・城門・蔵などの鍵。 ㋑天台座主(ざす)の職印と延暦寺宝蔵の鍵。また、僧綱(そうごう)の職印と僧綱所の鍵など。
かん‐やく【関鑰/関鎰】
1 門のかんぬきと鍵。門戸の戸締まり。 2 出入りの要所。また、物事の重要なところ。かなめ。「君府は実に欧亜の—世界の咽喉なり」〈東海散士・佳人之奇遇〉
しゅ‐やく【主鑰/主鎰】
律令制で、中務(なかつかさ)省の内蔵寮(くらりょう)および大蔵省の職員で、物品の出納をつかさどった役。
てん‐やく【典鑰/典鎰】
律令制で、中務(なかつかさ)省に属し、監物(けんもつ)とともに諸司の倉の鍵をつかさどった役。鎰取(かぎとり)。かぎのつかさ。