いちじ‐の‐し【一字の師】
《鄭谷(ていこく)が、斉己(さいき)の詩の語句「数枝開く」の一字を改めて「一枝開く」としたので、斉己は庭に降りて鄭谷を拝したという、「唐詩紀事」に見える故事から》詩文などを指導してくれた師。
いちじょう‐ほう【一乗法】
仏語。悟りを開くための唯一の道である一乗真実の教え。主として法華経をさす。
いち‐せいめん【一生面】
新しく開いた方面。新しい工夫。新生面。新機軸。いっせいめん。「生命科学の分野に—を開く」
いちだいじ‐いんねん【一大事因縁】
1 仏語。仏がこの世に現れた最も大切な目的。あらゆる人々を導き、生あるものすべてを救うという目的。 2 悟りを開くきっかけ。「この薄(すすき)をいぶかしく思ひけるやうに、—をぞ思ふべかりける」〈...
いち‐はつ【一八/鳶尾】
アヤメ科の多年草。高さ30〜50センチ。葉は剣状。初夏、葉の間から花茎を伸ばし、紫または白の花を開く。火災を防ぐという俗信があって、わら屋根の上に植えることがある。中国の原産。こやすぐさ。《季 ...
いちび【𦯶麻/青麻】
アオイ科の一年草。高さ約1.5メートル。心臓形の葉が互生する。夏から秋に、黄色い5弁花を開く。茎の皮から繊維をとり、綱や粗布、畳表の糸などに使う。インドの原産。きりあさ。
いちぶつ‐じょうどう【一仏成道】
仏語。ある仏が悟りを開くこと。いっさいの生きとし生けるものが、その徳により成仏するとする。
いちやく‐そう【一薬草】
ツツジ科の常緑多年草。山野の樹陰に生え、高さ約20センチ。葉は根際につき、長い柄をもち、円形または広楕円形で厚く、裏面は紫色を帯びる。初夏、茎の上部に、梅に似た白い5弁花を開く。葉の液汁は止血・...
いちよう‐らん【一葉蘭】
ラン科の多年草。日本特産。中部以北の高山に自生。高さ10〜20センチ。茎の根元に広楕円形の葉が1枚だけ出る。初夏、淡い紅紫色の斑点がある淡緑色の花を1個開く。ひとはらん。
いちりん‐そう【一輪草】
キンポウゲ科の多年草。山裾の草地に生え、高さ20〜25センチ。葉は複葉で、小葉は羽状に深く裂けている。4月ごろ、花びら状の白い萼(がく)をもつ花を1個開く。一花草(いちげそう)。