かんじょうすえつむはな【閑情末摘花】
人情本。松亭金水作、歌川貞重画。天保10〜12年(1839〜1841)刊。5編15冊。福見屋米次郎と馴染みの遊女清鶴、その妹のお里ほか、二組の恋人たちの愛と葛藤を描く。
かん‐じん【閑人】
暇のある人。俗用を離れ、ゆっくりした生活をしている人。ひまじん。「往来の木陰で—たちの盛んに弁じている声が」〈中島敦・弟子〉
かん‐せい【閑静】
[形動][文][ナリ]もの静かで、落ち着いたさま。「—な町並み」 [派生]かんせいさ[名]
かんせい‐ぬい【閑清縫い】
袋物などの端を、糸を現したまま左右から打ち違えてからげ縫うこと。また、そのように縫ったもの。「閑清」はこれを始めた人の名という。かんせんぬい。
かんせん‐ぬい【閑清縫い】
⇒かんせいぬい
かん‐そ【閑素】
[名・形動ナリ]平穏で質素な暮らしをすること。また、そのさま。「伊賀の古郷に庵を構へ、爰にてしばしの—をうかがひ給ふに」〈枯尾華〉
かん‐そう【閑窓】
もの静かな窓。ひっそりとした静かな住まい。「—の月に嘯(うそぶ)けば」〈太平記・三七〉
かん‐だん【閑談】
[名](スル) 1 のんびりと静かに話をすること。閑語。「—して時を過ごす」 2 気楽な雑談。むだばなし。閑話。「—に興じる」
かん‐ち【閑地】
1 静かな土地。 2 使っていない土地。空き地。 3 職務の少ないひまな地位・身分。「—に就く」
かん‐ちゅう【閑中】
用事のない間。ひまな時。