闌(た)けたる位(くらい)
世阿弥の能楽論で、修行を積んで至高の段階に達したのちの自在な芸の境地。闌位(らんい)。
たけなわ【酣/闌】
[名・形動]行事・季節などが最も盛んになった時。盛りが極まって、それ以後は衰えに向かう時。また、そのようなさま。真っ盛り。真っ最中。「酒宴は今が—だ」「春—な(の)山野に遊ぶ」「齢(よわい)—」
た・ける【長ける/闌ける】
[動カ下一][文]た・く[カ下二] 1 盛りの時期・状態になる。たけなわになる。「日が—・ける」「春が—・ける」 2 盛りの時期・状態を過ぎる。「年—・けた人」「更(こう)—・ける」 3 ある方...
らん【闌】
[音]ラン(呉)(漢) [訓]たける たけなわ おばしま 1 盛りになる。盛りをやや過ぎる。たけなわ。「闌夜」 2 (「欄」と通用)てすり。おばしま。「闌干」
らん‐かん【欄干/闌干/欄杆】
橋・階段などの縁に、人が落ちるのを防ぎ、また装飾ともするために柵状に作り付けたもの。てすり。
らん‐かん【欄干/闌干】
[ト・タル][文][形動タリ] 1 星や月の光があざやかなさま。「武蔵野の冬の夜更て星斗—たる時」〈独歩・武蔵野〉 2 涙が盛んに流れるさま。「涙—として魂飛揚すと見えて」〈古活字本保元・中〉
らん‐ぎょく【闌曲/蘭曲/乱曲】
1 能における音曲の曲趣で、世阿弥が五つに分類した五音(ごおん)の一。闌(た)けたる位(くらい)の音曲。他の祝言・幽曲・恋慕・哀傷のすべてにわたり、かつ、それを超越した最高の曲風。 2 謡曲の一...