ふり‐し・む【降り染む】
[動マ下二]降ってしみ通る。じめじめと降る。「寒き雨は枯野の原に—・めて山松風の音だにもせず」〈風雅・冬〉
ふり‐すさ・ぶ【降り荒ぶ】
[動バ五(四)]激しく降る。ふりすさむ。「横なぐりの雨が—・ぶ」
ふり‐そそ・ぐ【降(り)注ぐ】
[動ガ五(四)]そのものの上に集中的に降りかかる。「さんさんと—・ぐ日の光」「反対の声が—・ぐ」
ふり‐そぼ・つ【降り濡つ】
[動タ四]雨などが降ってびしょぬれになる。「明けぬとて帰る道にはこきたれて雨も涙も—・ちつつ」〈古今・恋三〉
ふり‐だ・す【降(り)出す】
[動サ五(四)]雨や雪などが降り始める。「どんよりとした空から、とうとう雨が—・した」
ふり‐つづ・く【降(り)続く】
[動カ五(四)]雨や雪などが、何日も続けて降る。「—・く長雨にうんざりする」
ふり‐つの・る【降(り)募る】
[動ラ五(四)]前にもましていっそう激しく降る。「雨が—・る」
ふり‐つ・む【降り積む】
[動マ四]「降り積もる」に同じ。「—・みし高嶺のみ雪とけにけり清滝川の水の白波」〈新古今・春上〉
ふり‐つも・る【降(り)積(も)る】
[動ラ五(四)]雪などが降って積もる。「一晩で雪が一メートルも—・る」
ふり‐のこ・す【降り残す】
[動サ四]雨などが、そこだけ降らないでいる。「五月雨の—・してや光堂」〈奥の細道〉