おおやけ‐ごと【公事】
1 朝廷の政務・儀式・行事など。公事(くじ)。「源氏の—知り給ふ筋ならねば」〈源・紅葉賀〉 2 朝廷への奉仕。租税を納め、賦役(ぶやく)に従うことなど。「武蔵国を預けとらせて、—もなさせじ」〈更...
おく‐ちょう【億兆】
1 限りなく大きい数。 2 人民。万民。「—心を一にして」
おくまん‐ごう【億万劫】
限りなく長い時間。→劫(こう)「—の末掛けて」〈浄・日本武尊〉
おくら‐か・す【遅らかす/後らかす】
[動サ四] 1 おくれさせる。あとに残らせる。「今は限りの道(=死出ノ旅路)にしも我を—・し」〈源・蜻蛉〉 2 いいかげんにする。おろそかにする。「のちの世のおん勤めも、—・し給はず」〈源・匂宮〉
おくりつけ‐しょうほう【送(り)付け商法】
代金引換の郵便や宅配便を悪用し、消費者が注文していない商品を勝手に送りつけ、代金を請求する悪質な商法。ネガティブオプション。代引き詐欺。 [補説]こうした商品に代金を支払う義務はなく、配達時に受...
おくれ‐さきだ・つ【後れ先立つ】
[動タ五(四)] 1 一方が生き残り、一方が先に死ぬ。「—・つ嘆きのないように二人の寿命をおなじにとまで願った」〈中勘助・菩提樹の蔭〉 「限りあらむ道にも—・たじとちぎらせ給ひけるを」〈源・桐壺...
おっしゃ・る【仰る/仰有る】
[動ラ五(四)]《「おおせある」の音変化》 1 「言う」の尊敬語。言葉を口にお出しになる。言われる。おおせられる。「先生はこう—・いました」「早く—・い」 2 (人名などを受けて)そういう名前...
おもい‐くん・ず【思ひ屈ず】
[動サ変]「おもいくっす」の音変化。「今日を限りにおぼし捨てつるふるさとと—・じて」〈源・葵〉
おもい‐の‐たけ【思いの丈】
思うことのありったけ。特に、恋い慕う気持ちのすべて。思いの限り。「—を打ち明ける」
おもしろ‐ずく【面白尽く】
1 おもしろいというだけで、無責任にすること。興味本位。「—でやられてはたまらない」 2 おもしろみの限りを尽くすこと。「此の道の第一の—の芸能なり」〈花伝・二〉